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シャインマスカットの剪定をする話

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農業
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こんにちは、こうです。

2月の中旬はとてもあたたかい予報が出ているので、シャインマスカットの剪定を始めたいと思います。

愛車のファットバイクで畑まで来ました。



もともと、鬱で休職になる前の職場に居た時に、馴染みの農家の方からシャインマスカット畑を棚と樹ごと(!?)お譲りしていただいた場所がありました。

昨年は仕事のスキマ時間に作業をしていたので、病気やら管理作業が追いつかず散々な結果となってしまったので、今年こそは高品質を目指して栽培をしていきます。

面積としては10a程度ですが、20本近くシャインマスカットが植栽されているため、ゆくゆくは規模を拡大して、そちらに植え替えも検討しています。

とはいえ、当面の資金もないため気が向いた時に、自分で棚を作る予定です。

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剪定する目的とは?

ぶどうを剪定する理由は主に以下の3つです。

1. 日当たりと風通しを良くする

  • 枝葉が込み合っていると、日当たりや風通しが悪くなり、病気や害虫が発生しやすくなります。
  • 剪定することで、樹全体に光と風が通りやすくなり、健康な樹に育てることができます。

2. 栄養を集中させる

  • ぶどうは多くの枝を伸ばしますが、すべての枝に栄養を与えることはできません。
  • 剪定によって不要な枝を間引くことで、残った枝に栄養が集中し、質の高い果実を実らせることができます。

3. 樹形を整える

  • 剪定によって樹形を整えることで、作業効率が向上したり、収穫量が増えたりします。
  • また、美しい樹形に仕立て上げることで、観賞価値を高めることもできます。

剪定方法

ロケット式一文字整枝剪定

ロケット式一文字整枝剪定は、近年注目されている剪定方法です。従来の短梢剪定と長梢剪定の長所を活かし、作業効率と収量向上、高品質な果実生産を実現する剪定方法として、多くの農家さんで導入されています。

特徴

  • 主枝を2本のみ残し、一文字に伸ばすシンプルな樹形
  • 主枝の先端から発生する新梢を長めに伸ばし、結果枝として利用
  • 充実した芽を活用できるため、高品質な果実生産が可能
  • 樹形がシンプルで作業効率が向上
  • 早期成園化が期待できる

剪定方法

  1. 主枝の選定: 太く、樹勢の良い枝を2本選ぶ。
  2. 側枝の剪定: 主枝以外の枝はすべて切り落とす。
  3. 新梢の誘引: 主枝の先端から発生する新梢を、一文字に誘引する。
  4. 結果枝の選定: 充実した芽をつけた新梢を結果枝として残す。
  5. 剪定時期: 一般的に1月下旬から2月上旬に行う。

メリット

  • 従来の短梢剪定と比較して、作業時間が短縮できる。
  • 長梢剪定と比較して、樹勢が強くなりすぎず、管理しやすい。
  • 大房で高品質な果実を収穫しやすい。
  • 早期成園化により、収穫量を早く増やすことができる。
  • 樹形がシンプルで、病害虫の発生を抑えやすい。

デメリット

  • 従来の剪定方法と比較して、習得に時間がかかる場合がある。
  • 栽培環境や品種によっては、適さない場合がある。
  • 強風や降雪などの影響を受けやすい場合がある。

畑の状況

さて、上記を踏まえて僕の畑はどのような状況になっているのか?

まず第一に、僕の畑は4年生の樹となります。シャインマスカットであれば十分に育っている時期となるはずですが、残念ながら昨年の薬剤防除を疎かにした為、樹が十分に育っていません。

所々に「黒とう病」の病斑も残っています。

よって、今年の方針はできる限り樹を大きく育てるため、ロケット式一文字整枝を目指しつつ、強剪定(強めの切り戻し)を行い、樹勢の回復を図っていきます。

また、この地域の特性として、3月の上旬と下旬、4月の中~下旬にかけて強い降霜があります。

それも踏まえて、残しておきたい芽を潰さないように慎重に剪定を行います。(だいたい、芽を出したいところから2~3芽のところで剪定します。)

剪定状況

1本目
before

after

2本目

3本目

4本目

5本目

6本目

7本目

実はこの樹が一番樹勢が弱く、昨年伸びた枝の殆どが枯れている状態です。
この樹に関しては、樹形うんうぬんより、まずは樹勢回復が優先のため、今後葉面散布による栄養補給も考慮する必要があります。

8本目

9本目

10本目

この樹は剪定前の写真を撮り忘れたので、剪定後のみの写真です。

11本目

次の作業は?

今回の作業時間は2時間程度で終了しました。

ちょうどお昼になったので、きりよく終了です。

残りは10本程度なので、あと半日ほどで剪定は終了します。今は樹も未熟な部分が多いため、この程度の作業時間で終了するので楽ですね。

剪定作業が終われば、3月の上旬から早速防除を開始していくようになります。

地元のJAの防除歴や山梨のシャインマスカット専用防除歴を参考にしつつ、防除を行います。

その前に農薬を注文しないと・・・

おすすめの道具

剪定鋏

LOWE ライオン 剪定バサミ

この剪定鋏、ドイツ製ということもあり耐久性・切れ味・刃の整備性どれをとっても一級品です。

アンビルのため、枝の切り口も潰さずキレイに切断できるのもポイント。

切断するときも「サクッ」と小気味よく切れること、また手にかかる負担が少ないため初心者にもおすすめです。

ふと枝切りハサミ

PRUMAN ラクぎりミニ

ぶどうを剪定する時にふと枝を切るときはどうしますか?ノコギリを使いますか?

僕は棚下の限られた空間でも取り回しのし易い、このふと枝切りハサミを使います・

お値段は張りますが、小さく取り回しがとてもいいのでお気に入りです。

ブドウは蔓性のため、桃やリンゴと違って枝があちこちに繁茂します。そんなとき、ノコギリと違って、このハサミは他の枝まで切るリスクを少なくするので、ブドウの剪定に持って来いです。

マックス テープナー

僕のようにロケット式一文字整枝をする場合、剪定した枝の方向をしっかりと決めておく必要があります。そうしなければ、またあちこちに伸びて樹形が崩れてしまうためです。

そんな時に役立つのが「テープナー」です。棚の番線と枝をしっかり固定してくれるので、キレイに樹形を整えることができます。

そして、このテープナーの利点は様々なテープが利用できる点です。

光分解性テープ、強力誘引テープ、超強力誘引テープ(これは専用のテープナーが必要です)と状況に応じて使い分けることができます。

今回の剪定では、枝を一年間保持する必要があるため、強力誘引テープを使用しました。

新梢の誘引が必要になるころには光分解性テープを使用していきます。

↑強力保持テープナーと↓専用テープ

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