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自転車に乗るときのヘルメットはなぜ必要か?MTB目線で考える安全管理の基本

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■ はじめに

自転車の安全管理にはさまざまな要素があるけれど、その中でも最も基本で、最も大きな意味を持つのがヘルメットだ。
スピードを出さない街乗りでも、MTBで山に入るときでも、頭部は一度強く打てば取り返しがつかない。
2023年の道路交通法改正で、日本でもすべての自転車利用者がヘルメットをかぶる「努力義務」が求められるようになった。

今回は、

  • なぜ必要なのか
  • どのような事故を防げるのか
  • いつから義務化(努力義務化)されたのか
  • MTB視点でおすすめのヘルメット
  • レースではいつから義務なのか(豆知識)

という流れで整理していく。

■ 1. なぜ自転車にヘルメットが必要なのか

自転車事故で最も深刻な被害につながりやすいのは、頭部への衝撃だ。
歩行速度とは違い、自転車は転べばそのまま地面・縁石・障害物に頭を強く打ちつける可能性が高い。

ヘルメットには、次のような役割がある。

  • 衝撃を吸収して頭蓋骨の減速を緩やかにする
  • 衝撃が一点に集中しないように拡散する
  • 地面や障害物との「直接衝突」を防ぐ

特にMTBでは、路面や地形の変化も激しく、転倒の種類も街乗りより多様になる。
「ゆっくりだから大丈夫」という考えは通用しない。
スピードが20km/h程度でも頭から落ちれば、命に関わるダメージになることは珍しくない。

■ 2. ヘルメットで防げる事故・ダメージ

ヘルメットが実際に防ぐ、あるいは軽減してくれる主なダメージには次のようなものがある。

● 前転系の転倒

ブレーキのかけすぎや段差でフロントが詰まり、顔から落ちるケース。
フルフェイスであれば顎・頬の損傷まで大きく減らせる。

● トレイルでの滑り・転落

MTBでは前輪・後輪のグリップが突然抜けることもある。
斜面に投げ出されたとき、頭部と岩・木・地面の衝突を大幅に軽減できる。

● 車との接触

日常走行でも、車と接触してバランスを崩すと、倒れ込みで頭部を打つ事故が多い。
ヘルメットは「最後の保険」として非常に効果が大きい。

● 近年の技術:回転衝撃対策

MIPS などのテクノロジーは、斜め方向の衝撃(回転加速度)を減らすためのもの。
脳が揺さぶられるタイプのダメージを抑える効果が期待できる。

■ 3. 日本ではいつから着用が必須(努力義務)になったのか

日本のヘルメット関連の流れは次のように整理できる。

● 2008年頃まで

「13歳未満の子どもにヘルメットを着用させるよう努めること」という、保護者向けの規定のみが中心だった。

● 2023年4月1日

道路交通法改正により、
「すべての自転車利用者がヘルメットをかぶる努力義務」
が新たに盛り込まれた。

罰則はないが、事故時のダメージや示談交渉の観点からも、実際には「かぶるべき装備」として認識されている。

■ 4. MTB目線で選ぶ、おすすめヘルメット

ここでは、実際の使用シーンを考えながら、フルフェイスから街乗り兼用モデルまでいくつか紹介していく。

◆ Fox Proframe RS

軽量フルフェイスの代表格。
エンデューロでも使える軽さと通気性が特徴で、長く走る日でも扱いやすい。
MIPS 搭載モデルが多く、斜め方向の衝撃にも強い構造になっている。
「バイクパークも走るが、登りもそこそこある」というライダーに向くヘルメットだ。

◆ POC Otocon

こちらも軽量かつプロテクション性が高いフルフェイス。
フィット感とデザインを重視する人に選ばれやすいモデルで、通気性も良く、登りの多いライドでも負担が少ない。

◆ ミズタニ自転車株式会社 VANGUARD(フルフェイス)

少し高価だが、軽量でデザインのバリエーションが豊富なフルフェイスヘルメット。
日本メーカーらしい作りの丁寧さがあり、各種安全規格も満たしている。
「安心の日本製」を求めるライダーにとって、信頼感の強い選択肢と言える。

◆ OGK KABUTO FM-X(ハーフシェル)

僕自身も着用しているモデル。
街乗りから軽めのトレイルライドまで対応できる、非常に扱いやすいヘルメットだ。
後頭部までしっかり覆う形状で、MTB入門者にもおすすめできる。
機能性と価格のバランスがちょうどよく、普段使いに最適な「日本製の安心感」がある。

◆ POC Axion

後頭部までしっかりカバーしつつ、重さを感じにくいトレイルヘルメット。
デザイン性が高く、バイザー付きで木の枝や日差しを避けやすいのもポイント。

◆ Leatt Trail / Endurance 系

プロテクション性の高さと、Leatt製ネックブレースとの相性が魅力。
トレイルからエンデューロまで幅広く使えるラインナップで、「攻めるライド」を楽しみたい人に向いている。

おすすめMTBヘルメット比較表

※価格は記事執筆時点のおおよその参考価格です。販売店や時期、セールによって変動します。

モデル名 タイプ 主な特徴 参考価格(税込)
Fox Proframe RS フルフェイス(エンデューロ/トレイル) 軽量フルフェイス。MIPS採用モデルあり。登りを含むエンデューロやバイクパークに最適。 約 40,000〜50,000 円前後
POC Otocon フルフェイス(エンデューロ) 軽量で通気性の高いフルフェイス。デザイン性とフィット感に優れたエンデューロ向け。 約 40,000 円前後
ミズタニ自転車 VANGUARD フルフェイス(ダウンヒル/エンデューロ) 軽量フルフェイス。デザインのバリエーションが豊富で、安心の日本製。各種安全機能を搭載。 約 30,000〜40,000 円前後
OGK KABUTO FM-X ハーフシェル(街乗り〜軽めトレイル) 僕自身も使用。街乗りから軽めの山まで対応できる日本製ヘルメット。後頭部までしっかりカバー。 約 8,000〜10,000 円前後
POC Axion トレイル用ハーフシェル 後頭部までカバーするトレイルヘルメット。デザイン性が高く、バイザー付きで枝・日差しから目を守れる。 約 25,000〜30,000 円前後
Leatt Trail / Endurance 系 トレイル〜エンデューロ用ハーフシェル プロテクション性に優れ、同社ネックブレースとの相性も良好。攻めたライドを楽しみたい人向け。 約 20,000〜30,000 円前後

自分のライドスタイル(街乗り中心か、トレイル・バイクパーク中心か)に合わせて、
「タイプ」と「価格帯」のバランスを見ながら選ぶのがおすすめです。

■ 5. 豆知識:自転車業界ではいつからヘルメット着用が義務になったのか

「法律」として最初にヘルメット着用義務が導入されたのは、1990年にオーストラリアのビクトリア州。
ここから世界各地にヘルメット義務化の流れが広がっていったとされている。

一方、プロロードレースの世界では次のような流れが有名だ。

● 1991年

UCI がパリ〜ニースでヘルメット義務化を試みるが、選手の反発などにより一度撤回。
これが「レースで義務化しようとした最初期」の動きと言われている。

● 2003年

パリ〜ニースでアンドレイ・キビレフ選手が死亡する事故が起きる。
ヘルメット未着用だったこともあり、選手の安全性が強く議論されるきっかけとなった。

● 2003年5月

UCI が原則義務化を決定し、ジロ・デ・イタリアから適用。
当初は「最後の長い登りでは外してよい」という例外があったが、現在は完全義務となっている。

■ おわりに

ヘルメットは、法律のためにかぶるものではなく、自分自身の命を守るための装備だ。
街乗りでもトレイルでも、一度の転倒で未来が変わってしまうことはある。
だからこそ、好みのデザインやフィット感に合ったものを選び、習慣として身につけておきたい。

これから自転車を始める人も、すでに乗り慣れている人も、ヘルメットを「たまにかぶるもの」ではなく「乗るときは必ず一緒にあるもの」として考えてみてほしい。

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