本記事では、クロスバイク向けの新しい収納ソリューションとして開発した、「SRC v0.1(Steerer Rotary Coupler)」の設計・仕様・競合比較・試験計画・資料一式をまとめています。
■ SRC v0.1 概要
SRC v0.1は、1-1/8インチコラムの「スペーサー位置」に後付けできる回転カプラーです。ハンドルを工具なしで90°回転し、室内幅を大幅に節約できます。
- 対象:クロスバイク(室内保管ユーザー)
- 回転角:0° / 90°(将来180°対応可)
- 重量:65 ±5 g(ステム交換タイプより圧倒的に軽量)
- ロック:デュアルピン × テーパーロック(クリック式)
- 仕上げ:硬質アルマイト(黒 / ガンメタ)
- 後付け可:既存ステム・ハンドルをそのまま使用可能
■ サムネイル(概念図 / 図面)
画像をクリックすると原寸表示できます。


■ 主要仕様(Key Specs)
- 外径:36.0 ±0.05 mm
- 高さ:12 mm(薄型v0.2で10mm予定)
- 内部:インナーコアでプリロード保持、アウターが回転
- ピン:SUS440C(HRC56–60)
- 溝テーパー:3°(摩耗を抑えつつ高い面圧)
- 仕上げ:硬質アルマイト 25µm
- シール:NBR + FKM Oリング構成
▶ 詳細仕様(TXT) 📄 Specs TXT
■ BOM(部品構成)
主要構成部品は以下のとおりです。
| 部品名 | 材質 | 備考 |
|---|---|---|
| インナーコア | 7075-T6 | プリロード保持+回り止めキー推奨 |
| アウターリング | 7075-T6 | 硬質アルマイト |
| ロックピン ×2 | SUS440C | MoS₂コーティング |
| スプリング ×2 | SUS304-WPB | 押力安定 |
| Oリング / シール | NBR + FKM | 防塵・防錆 |
▶ BOM(CSV) 📄 BOM CSV
■ 競合比較(RocHead AiOとの比較)
RocHead AiOは完成度・角度可変・実績に優れるものの、以下の弱点があります:
- 重量:500〜531g(重すぎ)
- 価格:22,000〜24,000円台
- ステム交換が必須(導入障壁高)
SRC v0.1の強み:
- 65gの超軽量
- 後付け可(スペーサー交換だけ)
- 見た目が「ほぼ純正」=インテリアになじむ
- 室内保管に最適化(ケーブル干渉が少ない)
改善ポイント(厳しめ)
- ロック溝の鋼インサート化(摩耗対策)
- 回り止めキーの設計追加
- 静的25〜30N·m試験で滑りゼロ必須
- 10,000サイクル耐久の確認
■ 試験計画(Verification & Validation)
試験項目まとめ:
- 静的ねじり耐性:25N·mで滑り無し
- 耐久:10,000サイクル(1k/3k/5k/10kで中間検査)
- 塩水噴霧48h → 腐食なし
- 温湿サイクル(-10〜50°C / RH30〜95%)
- 誤操作防止(0/50で誤解除ゼロ)
- ステム互換性 → 干渉なし
▶ 試験計画(PDF) 📘 Test Plan PDF
▶ 記録テンプレート(CSV) 📄 Test Record CSV
■ 試験治具(Torque / Cycler / Drop)
▼ 治具仕様(PDF) 📘 Jig Specs PDF
▼ 簡易図面(SVG)
■ FMEA(設計 / 工程)
リスク分析の結果をExcelにまとめています。
📊 FMEA Workbook(DFMEA + PFMEA)
■ 全ファイル一括ダウンロード
■ 次のステップ
- v0.1 切削試作 → すべての試験を実施
- 改善:溝鋼化・キー追加・薄型化(10mm)
- 価格試算 → 実売1万円台前半を目指す


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