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秋田犬「ギン」にまつわる話

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犬・猫・ペット
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こんにちは、犬の散歩をしているのか散歩させてもらっているのかわからないこうです。

前回書いた記事

↑の続きを書いていこうと思います。

我が家の秋田犬「ギン」は、最初は問題なさそうに見えたものの、少しずつ環境に慣れてきたのか、ふてぶてしく?なってきました。

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命懸けのエサやり

まず、以前の飼い主はろくに躾をしていなかったようで、「おすわり」も「待て」もできず、餌を持っていくと歯茎を見せて恐ろしい形相で唸り始めます。最初は怪我を避けるため、餌入れを滑らせるような形で餌を上げていました。

もちろん、躾をする上でいつまでもこんなことではだめなのですが、とにかく、この飼い主は「餌をくれる」「この場所は安全」ということを理解してもらうことが一番です。

段々と餌は必ずもらえることがわかってきたのか、いきなり威嚇をするようなことはへりはじめましたが、相変わらず、「まて」や「おすわり」は聞いてくれません。

命令を聞かせるためにリードを引いたりすると

まるで「邪魔をするな!」と言わんばかりの気迫で威嚇してきます。

こちらも負けるわけにはいかないので、怯まずリードを引きますが、30kgの大型犬が引く力は強く、何より噛む力は160kg以上あると言われます。(僕の握力はせいぜい40kg無いくらいなので、優に4倍以上の力を発揮するわけですね)

犬の噛む力はどれくらい強い?ほかの動物との比較も
https://pet-info.event.rakuten.net/articles/14994940717

噛まれても大丈夫なように厚手のジャケットや革手袋などをして対策をしますが、この上から噛まれても、コレがまた痛いんです。ジャケットも革手袋も数回噛まれたら破れます。

それどころか、元々熊狩りをする秋田犬は、一度加えると相手が絶命するまで口を離さず、振り回してもぎ取ろうととします。

とにかく、世話をする上で一番危険だったのは餌やりでした。とにかく命懸けです。基本は僕が餌やりをして、万が一に備えていましたが、最悪の事態は、僕が不在のときに起きてしまいました。

妻がギンに噛まれた

それは10月の初頭でした。

私が仕事の出張で岩手まで出ているときです。

取引先と食事をしていると妻から電話がかかってきました。一度目は相手もいたので切りましたが、すぐに二度目がかかってきました。なんとなく嫌な予感がしたので、中座して電話に出ると

「ギンに噛まれた、血が止まらない!」

と悲痛な声で妻が電話先で叫びました。

すぐに状況は理解できましたが、僕自身は岩手にいたためすぐに戻ることもでき無いため、焦りました。

とにかく、近くの実母へ連絡して来てもらうようにしてもらい、病院へ連れて行ってもらいました。

僕も取引先と別れたあとは、大急ぎで帰りました。高速を走って言っても4時間近くかかる道のり。

とにかく早く帰るために車を走らせました。幸い、道路も混んでおらず、予定より1時間以上早く帰ることができました。当初は事務所に向かう予定でしたが、所属長へ「急用のため直帰します」と伝え帰りました。(この所属長は、うつで休んでいる今も僕のことを気にかけてくれる、とても優しい方です。)

家に帰る頃には、妻も病院が帰ってきており、傷口を見せてもらいました。生々しい傷がいくつもあり、おそらく何度も噛み付いたのだろうと容易に想像できました。

妻も少し落ち着いており、当時の状況を聞いたり、その後のギンのことを教えてもらいました。

噛んだ来たときは鬼のような形相だったけど、ギンも落ち着いたら「やってしまった」というような顔をしていたそうです。

実際、僕が家に帰ったときは、普段は来るんと持ち上げっている尻尾が、垂れ下がりしょぼくれているような状態でした。

その後のギンの行く末

よく、人を噛む犬、特に大型犬ともなると、飼い主だけでなく、近隣の方にも影響が出ると言われます。

よくニュースでも、大型犬が脱走し人を噛んで保健所に連れて行かれたなど聞きます。

ギンもそうなる可能性もまったくないと言い切れません。

どうするべきか?

子供に噛み付いたらどうしよう?近隣の方へ危害を加えてしまったらどうしよう?

やはり保健所に預けるべきか?

様々な考えが巡りました。

しかし、そんなことで預かった命を投げ出すのは、以前の飼い主と同様、とても無責任すぎる行為です。

ギンは我が家で飼う!

幸い、我が家は犬を庭へ放せるように全体を塀で囲っています。

万が一にも備えて、常にリードで係留し、ストレスもたまらないよう散歩やケアを怠らないようにしようと決めて、我が家で飼うことを決意しました。(その数日後に僕も腕と手を噛まれて大変な思いをしましたが…)

最後に

大型犬であろうと何であろうと、犬を飼う、猫を飼う、命を預かるということは大きな責任が伴います。

それでも、それ以上にギンが僕たちに与えてくれるものはたくさんあります。

そんな彼と長く一緒にいたいと思います。

以上、こうでした。

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